宮殿ホテル
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Kathmandu
カトマンズの,旧王宮広場の五重塔…
大きな夕日が,盆地の西の尾根に落ちてゆきます。
尖塔のてっぺんだけが,まだ、少しだけ,夕日を浴びていました。
塔の、いちばん上の,軒下をねぐらにしている,顔見知りのストリートキッズが,駆け下りてきます。
古い自転車の車輪を,上手にコントロールして,鼻歌まじりです。
空は,見事に,茜色です。
少年は,顔見知りの僕を見つけ…
「おじさん、今日も,いい天気だね! オレ、これから,遊びにいくとこで,忙しいんだ…だから、今日は,おじさんと,遊んであげられないけど,ごめん!」
少年と、すれ違った時の,小さな風。
冬の,冷たい空気が,なんだか,一瞬を,春のような温かさを感じました。
顔見知りのストリートキッズたちは、五重塔の軒下を「宮殿ホテル」と、名付けていました。
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