初めてのシャッター Calcutta 1980
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1980年、雨期の始まりの頃…
初めて買った一眼レフカメラ。
生まれて初めての海外の一歩を、カルカッタから始めました。
空港から、乗り合いバスで、中心街で降りると…
街中が、水びたしで、あふれかえる人、熱気、ものすごい湿度、路地裏からただよう臭気…
「とんでもないところへ来てしまったなあ〜」
正直、それが、第一印象でした。
インドヒマラヤをソロで登るため、飛行機代が、当時いちばん安かったという理由で、ゲートウエイに、カルカッタを、単純に選んだだけでした。
背中には、ぎっしりと、登山用具が詰まった、バックパックを背負い、路上にあふれた水で、道路のくぼみにはまり、腰まで、水びたし。
ピカピカのオリンパスOM1に28mmレンズをつけ、生まれて初めて、スライドフィルムで撮影したショットです。
シンプルなカメラでしたが、使い方がわからず、水の中の、カルカッタの街に立ちつくし、初めてシャッターのボタンを押しました。
時を同じくして、石川梵さんも、偶然、この街に居合わせていたなんて、最近、初めて知りました。
この写真の、10年後に、石川さんとは、初めて会うことになります。
カルカッタへは、その後、数えきれないほど、行きました。
インドの数ある街の中でも、僕にとっては、とりわけ、思い出の深いところでした。
いつも、山深いヒマラヤばかりを歩き、ふと、人恋しくなったとき、この街を、よく訪ねました。
このとき使っていたカメラは、親しい友人の教え子で、沖縄の医学部に通っていた人に、受け継がれています。
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