少女と人形 「on the street of Kathmandu」
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少女は、まだ、幼いころから、人形を、宝物にして来ました。
姉から受け継いだ、その古い人形は、時を経て、あちこちが痛んでしまいました。
ある日、とうとう、人形の、カツラがとれてしまったのです。
悲しがるのかなあ…心配でしたが…
少女は、頭のスカーフを、ちょっとだけ、ずらして、見せてくれました。
「わたしと、おんなじになっちゃった。ほら、髪の毛がないでしょ?」
写真を撮っていた僕は、思わず、吹き出してしまいました。
少女の、少し生えて来た髪の毛には、訳がありました。
それは…
少し前のこと、カトマンズのビシュヌマティ川沿いの、環境の悪い場所にすむ少女に、シラミがわいてしまったのです。
おかあさんは…
「こんなこと、よくあることだよ…」
と、少女が大切にしていた髪の毛を、バッサリ切ってしまいました。
少女名前はビシュヌ。
今は、成人して、素敵なお嬢さんです。
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