映画スターに… 「on the street of Kathmandu」
read articles≫
≪hide articles
少年の名前はゴパール
ストリートキッズのリーダーで、カトマンズの路上で暮らして9年ほどでした。
僕は、ある時期、数年間にわたり、カトマンズのストリートキッズを、ずっと撮影していました。
それも、ゴパールとの親交があったからこそでした。
小さな子に、路上での生き方を、教えていました。
どうやったら、街の人たちに、憎まれずに暮らせるか…
どうやったら、お金を稼げるか…
どうやったら、仲間とうまくやっていけるか…
そして、どうやったら、路上の暮らしから卒業できるか…
自分が手本となって、みんなに、生き様を見せていました。
ゴパールの、路上生活の、卒業間際のこと…
一緒に、夕方の、街を歩いていました。
素焼きのレンガの壁一面に、新作映画のポスターがたくさん貼ってありました。
「オレも、こんな、映画スターになってみたいな…でも、無理か…」
そう、独り言をつぶやいていました。
僕は
「そんなことないよ、やろうと思えば、出来るかもしれないよ!」
「映画スターは、冗談だけど、いつかは、長距離バスの車掌になりたいんだよなあ…」
どうして…? と聞くと
「オレが、田舎から出てきたとき、バスの車掌に、ただで、バスに乗せてもらったんだよ。今度は、オレが、恩返しの代わりに、オレみたいな子供たちを、バスに乗せてやりたいんだ…」
あの時見たポスターの、映画の主人公は、僕の友だちでした。
彼に、ゴパールの話をすると、ゴパールを、食事に、招待してくれました。
その時の、ゴパールは、ものすごく緊張していて、そばで見ていた僕は、なんだか微笑ましくなってしまいました。
そして…
あれから何年もたった今、ゴパールは、路上生活を卒業し、東ネパールで、農夫として、奥さんと、子供たちと、ささやかな暮らしをしています。
≪hide articles
created by himalaya
/
Trackbacks (0)