3歳の冬 「on the street of Kathmandu」
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ススマに初めてあったのは、カトマンズの、冬の初めのことでした。
今から、もう、何年も前のことです。
カトマンズの野菜バザールは、日の出より早く始まっています。
天秤棒に、山盛りの人参や、カリフラワーを担いで、近くの農家から、売りに来る人もいます。
僕も、ネパールにいる時は、ニワトリより早く起きて、街をうろつきます。
この日も、カトマンズのチェトラパティにある、野菜バザールを歩いていました。
ふと誰かに見つめられている視線を感じました。
それが、ススマという名前の少女でした。
彼女はこの朝、兄さんのポルカースと一緒に、野菜売りを始めました。
三歳の冬のことです。
これは、その時の写真です。
それから、カトマンズに暮らしている日々には、毎日のように、ススマの野菜バザールへ、顔を見に行きました。
たまたま、朝に見かけない日があると、心配で、仕方ありませんでした。
そんな時は、兄のポルカースに、ススマは今日はどうして休んでるの? と、声をかけます。
「寝坊しちゃったんだよ&」
という返事の時は一安心。
「風邪引いて寝ているよ&」
と、聞くと、彼らが住んでいる家を訪ねたこともありました。
それから、10数年。
チェトラパティの野菜バザールには、すっかり大人になったポルカースの姿を、未だに見かけます。
ススマは、姿を見せません。
そう、お嫁に行くのです。
僕は、時の経つ早さに驚きました。
振り返ってみると、カトマンズの子どもたちの写真を撮りだしたのが、ススマとの出会いがきっかけでした。
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